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診療科理念

診療科理念

  地域中核病院・大学病院・災害拠点病院として地域

 医療に率先して取組む

  安全性の高い医療を提供する

  患者様のためになる最新医療技術を探求し提供する

  ハートチームが一丸となって全人的治療に取組む

病院碑

​病院​碑

診療科より

診療科より

患者様のために

患者様のために

当院心臓血管外科 開設者より

 当院に心臓血管外科を開設したのは平成13年、旧東北厚生年金病院の頃です。当時、この地域にはオフポンプ冠動脈バイパス術(人工心肺を用いない冠動脈バイパス手術)や急性大動脈解離に対する緊急手術に対応できる病院が少なく、この地域中で心臓の治療を完結させられる体制を目指してのことでした。

 

 ちょうどその頃、当院は病院一丸となってクリニカルパスの導入に取り組んでおり、平成16年には全国クリニカルパス学会を主催するなど先進的な立場にありました。これは多職種が参加して治療目標を設定し、効率的で安全な医療を実現する診療手順や考えかたのことです。このチーム医療に対する意識の高さが、歩み始めたばかりの心臓血管外科にとって追い風となりました。特に大動脈解離のような緊急性の高い手術は心臓血管外科だけでなく、麻酔科、臨床工学室、看護部などと速やかに情報を共有し準備を進める必要があり、築き上げてきたこのチーム医療体制が治療成績向上の大きな一因となりました。また、心臓大血管の手術件数も年間100~130例を維持し、県内では緊急手術を実施する最後の砦としての役割も果たすまでになりました。

 

 この地域の心臓血管外科治療を積極的に行ってきた最中の平成23年3月11日、未曾有の東日本大震災が発生しました。当院はかろうじて津波の浸水は免がれたものの、ライフラインは断たれ、建物の内壁には亀裂が走り、設備に大きなダメージを受けました。病院は機能を失い、災害拠点病院として被災者の救済や支援にあたるべき大切な時に、入院中の患者様に移動を余儀なくさせ、心臓手術用の材料をも他院に提供する状況となり、当院の心臓血管外科の存続を再考させられる事態となりました。心臓血管外科の診療は一ヶ月後には再開しましたが、改めて地域での我々の役割の大きさを認識させられ、復旧に際してチームの絆を強く実感することになりました。病院全体としての完全復旧はそれから半年後でしたが、当院にはさらに医療の復興を目指して大きな使命が与えられることになりました。

 

 震災は東北の医療提供体制の脆さが改めて浮き彫りにし、その解決の切り札として医学部新設が政府方針として決定されました。そして平成25年4月に当院は東北薬科大学に譲渡された後、平成26年8月に医学部新設が認可されました。それからは教員の確保や施設の整備が足早に進められ、心臓血管外科では昨年(平成29年)10月に川本俊輔教授を迎えて新しいチーム作りが始まりました。臨床では経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)や低侵襲心臓手術(MICS)の導入などにも取り組み始めました。

 地域偏在を解消するための医学部新設であり、東北のどこに暮らす方々にも安心して手術を受けていただける仕組みを作ることも、我々に与えられた重要な課題と受け止めています。これまで地域での完結を目指して心臓血管外科を作り育ててきましたが、今後はさらに広い地域の方々の期待に応えられるよう、チームの輪を広げて行きたいと考えております。

​平成30年8月 三浦 誠

未来の人たちへ

未来の人達へ

 成人心臓血管外科に関する診断(手術適応)、手術手技、周術期管理などに関するトレーニングだけでなく、多職種による外科診療チームにおいて的確なリーダーシップを発揮でき、さらには科学的考察能力を備えた外科医を育成することを目指しています。

取得可能な資格

 東北医科薬科大学外科専門研修プログラムで修練することで「外科専門医」の取得が可能です。
 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構による心臓血管外科専門医認定修練施設(基幹施設)となっているので、「心臓血管外科専門医」の取得および「心臓血管外科修練指導者」資格の取得が可能です。また、胸部大動脈瘤および腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設でもあり、「ステントグラフト実施医」および「指導医」の取得も可能です。

 

 本学に大学院が設置される前であっても、東北大学の社会人大学院枠を利用するなどして「学位(博士)」の取得も可能です。これまでに1名の医師が東北大学大学院医工学研究科の社会人大学院で学位を取得しました。

 

志をともにする医師を募集

 本院の心臓血管外科は、

   1)患者様(地域医療)のため

   2)医学教育のため

   3)働くスタッフのため

という3つの価値観を大切にしながら、開心術、動脈瘤手術、ステント治療、末梢血管手術と成人心臓血管外科全般の手術に取り組んでいます。これらの診療を通して、専門医を取得するだけでなく、その次の指導医レベルとなることを目標とした修練を実践しています。やる気のある心臓血管外科医を大歓迎いたします。

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